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vol.19 お子さんに起こりやすい病気 2
幼稚園、保育園ではやりやすい感染症
  初めての入園などで集団での行動、活動が増えてくる時期です。集団生活になると他の子供たちと交わるようになり3〜4歳のお子さんは免疫力が安定しないためウイルスや細菌などの感染症にかかりやすくなります。
子供とはいえ慣れない環境で緊張、疲れもあるのでよりかかりやすくなっていることもあります。特に風邪は治ったと思ったら、また違うウイルスに感染し数ヶ月間風邪症状が続いていることもあります。風邪ばかりひいて心配になりますが、しばらくすると免疫がついてきて丈夫になってきます。
ただ風邪症状からさらに重い感染症に進行することもあるので、お子さんの様子を観察し主治医へ報告することが大切です。(機嫌、食欲、睡眠、顔色など)
免疫について
  赤ちゃんや子供は大人にくらべると抵抗力が出来上がってないのでいろいろな感染症にかかります。その結果、病原体に出会うことを繰り返していると抵抗力がついてきます。これを免疫と呼びます。
産まれたばかりの赤ちゃんは自分で抗体をつくる能力は十分ではありませんが、胎盤を通じて母親からもらった抗体は産まれてから数ヶ月は体の中に残っています。また母乳を通じても抗体をもらっているので比較的病気にはなりにくいです。しかし生後3ヶ月くらいから母親からの抗体は減り始め、6ヶ月くらいになるとほとんどなくなります。そのため熱を出したり、風邪をひいたりすることが多くなります。しかしこうして病気になりながら免疫をつくっていく時期でもあります。
感染症について
  細菌やウイルスなどの病原体が体に入り込み起こる病気です。
細菌によるもの・・・肺炎、結核、胃腸炎、中耳炎、扁桃炎、尿路感染など
ウイルスによるもの・・・風邪、インフルエンザ、肺炎、肝炎、はしか、水ぼうそう、おたふくなど感染症は人から人へ移るものと、移らないものがあります。
細菌に関しては抗生物質という治療薬がでていますが、ウイルスの治療薬は一部しかありません。(インフルエンザ、水ぼうそう、肝炎など)
   
 
目次  1、 風邪症候群(上気道炎)
   2、 溶連菌感染症
   3、 水疱瘡(水痘)
   4、 おたふくかぜ 【流行性耳下腺炎】
   5、 はしか 【麻疹】
   6、 りんご病 【伝染性紅斑】
   7、 プ−ル熱【咽頭結膜熱】
   8、 ヘルパンキ−ナ
   9、 手足口病
 

 

 

  (1)  風邪症候群(上気道炎)

 

 

原因
  主にウイルス感染により鼻から喉(上気道)が炎症を起こします。
ただ、いろいろな感染症はまず風邪症状から始まることが多いので『風邪は万病のもと』と言われます。
症状
  上気道炎であればくしゃみ、鼻水、熱(それほど高熱ではない)の症状がでますが、自然と治ってしまいます。目安として38度以上の発熱、食欲がない、機嫌が悪い、ひどい咳、ゼーゼーした音がするなどの時は受診しましょう。治療多くの場合は自然に治りますが、症状がひどくつらそうな時は咳き止め、痰切剤、抗アレルギー薬などを、細菌感染を起こしている時は抗生物質が出されることがあります。発熱についてはバックナンバー(お子さんに起こりやすい病気)を参考にしてください。
 
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  (2)  溶連菌感染症

 

 

原因
  溶連菌(溶血性連鎖球菌)が患者のせきやくしゃみで飛びちり、それを吸い込んで感染します。感染してから発症するまでだいたい2〜7日かかります。幼稚園や小学校で集団発生することが多く、幼児にも感染する場合があります。
症状
  一般的には、急に高熱が出てのどが真っ赤になりひどく痛みます。食べ物や飲み物を飲み込んでも痛みます。また、かなりの割合でイチゴのようなブツブツが舌に現れます。38〜39度くらいの高熱が出て、吐いたり頭痛を起こしたり、おなかが痛くなることもあります。その後、痒みを伴う赤い湿疹が体全体に広がり、次第に皮膚全体が赤くなるほど広がります。ただし、すべての症状が見られるわけではないので、勝手に以前病院で処方された薬を飲ませるのは禁物です。受診すれば、のどの粘液の培養検査や血液検査で確実に診断できますので、なるべく早く医師に診てもらいましょう。
治療  
  溶連菌に有効なペニシリン系、またはその他の抗生物質を服用します。薬を飲むことによって症状が改善されるかもしれませんが、勝手に服用をやめないでください。見かけの症状が消えても、溶連菌はのどに残っているので、合併症をおこしたり他の人に移ったりすることがあります。だいたい2週間くらい抗生物質を服用しますが、必ず医師の指示に従って飲むようにしてください。皮膚の痒みがひどいときには、抗ヒスタミン剤を飲んだり、塗布したりすることがあります。症状が改善してもしばらくは安静にし完全に治るまでは気を抜かないようにしましょう。
 
 
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  (3) 水疱瘡(水痘)
 
原因
  水痘・帯状疱疹ウイルスが患者の咳やくしゃみで飛び散り、それを吸い込んで発症したり、患者の水疱が破れて出てきた液に触ったりすると感染します。感染してから発症するまで2〜3週間かかります。水疱瘡には現在予防接種があり、1歳になればうけられます。しかし、完全に予防できるとは限らず、2割くらいは感染してしまいます。接種しておいた方が症状が軽くてすむので、受けといたほうが安心です。
症状
  37〜38度くらいの熱とともに、赤みを帯びて盛り上がった水疱が体全体にできます。(発熱は無い場合もあります。)非常に痒みが強いのが特徴で、掻きこわしてしまうと化膿することが多いので注意が必要です。移しやすい時期は発疹のでる1〜2日前からすべてがかさぶたになるまでです。
治療
  普通は自然に治癒しますが、重い場合は抗ウイルス薬を使い、痒みには抗ヒスタミン剤を使用します。痒みを感じさせないよう、室温や衣類を加減して暑さを感じさせないようにします。また爪は短く切り、手を清潔にしておくことも化膿しないためには重要なことです。解熱剤としてアスピリンは服用させないで下さい。
 
 
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  (4) おたふくかぜ 【流行性耳下腺炎】

 

 

原因
  ムンプスウイルスの飛沫感染によって起こります。
感染してから発症するまでの期間は2〜3週間です。
症状
  突然、耳の下からほお、あごなどがはれて、押すと痛みます。  
まず、片方がはれ、2〜3日してもう片方がはれてくる場合が全体の75%で、残りの25%くらいは片方だけがはれます。  
多くは38度前後の発熱があり、3日目くらいがはれも、熱も最大になります。  
その後1週間くらいで治ります。症状がでない無症状感染も30〜40%くらいあります。
治療
  特別な治療薬はないので、症状を軽くするため、痛みがとれるまでは、安静にし、頭を冷やしたり、頬のはれや痛みには冷湿布がいいでしょう。
発症してから1週間以上たっても頭痛、吐き気、高熱がある時は受診してください。おたふくかぜには予防接種があり、1歳から受けられます。接種すれば約9割は感染しないので、受けておくことをおすすめします。
 
 
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  (5)  はしか 【麻疹】
 
原因
  麻疹ウイルスが、はしかにかかっている患者のせきやくしゃみで飛び散り、それを吸いこんで感染します。感染してから発症するまでの期間は10〜12日くらいです
症状
  発熱、せき、鼻水、くしゃみなど、風邪とよく似た症状から始まります。  
2日ぐらいすると頬の裏側の粘膜の下部に白い発疹が現れ、いったん熱が下がりますが、その後再び高熱が出て、次にはしか特有の赤くて盛り上がった発疹が全身に広がります。約1週間くらいで回復に向かいます。
治療
  有効な薬は特にありませんので、家庭で安静にしていれば自然に治ります。  
症状により解熱鎮痛剤を使用することがあります。  
消化の良いものを食べさせるようにしましょう。予防接種は1歳から受けられます。受ければ約98%は感染しないので受けておくようにしましょう。
 
 
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  (6)  りんご病 【伝染性紅斑】
 
原因
 

ヒトパルボウイルスB19の感染が原因です。鼻やのどから感染しますが、発病までの潜伏期間は平均2週間です。

  
症状
  風邪症状から始まり、2週間ぐらいしてから頬に網目状の赤い発疹が現れます。  
その後、腕や太ももなどに発疹が広がっていきます。頬がほてったり、少しかゆくなることがあります。頬がりんごのように赤くなるので、この名前がついています。
治療
  1週間か10日かくらいで自然に治ります。かゆみが強い時は、かゆみ止めを使うことがあります。
 
 
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  (7)  プ−ル熱【咽頭結膜熱】
 
原因
  アデノウィルスの感染で、患者の唾や目やに、便などが感染源になります。特にプ−ルでの感染が多いです。潜伏期間は5〜7日。幼児や小学生がかかりやすいです。
症状
  高熱が4〜7日ほど続き、目が結膜炎の為充血し、喉が赤くはれ痛みます。これらの症状は1週間ほどで治ります。
治療  
  治療薬はありませんので、高熱がある時は解熱剤などを使い、額を冷たいタオルなどで冷やすとよいでしょう。ウイルスの排泄は2週間くらい続くので、その間はプールに入らないようにしましょう。
 
 
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  (8)  ヘルパンキ−ナ
 
原因
  主にコクサッキ−A郡ウイルスなどの、飛沫・経口感染でかかります。潜伏期間は3〜5日。5歳以下の子に多くみられます。
症状
  夏風邪の一種で高熱を伴うことが多く、喉の奥に周辺が赤く小さな水疱がたくさんできます。4.5日ほどで自然に痛みは和らぎます。
治療
  特に治療はしなくても自然に治ります。喉がかなり痛むので、軟らかい、薄味のものを少しずつ与えるようにし、水分の補給を十分に行いましょう。高熱の場合は解熱剤を使うこともあります。
 
 
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  (9)  手足口病
 
原因
  コクサッキ−A郡やエンテロウィルス71型などの飛沫・経口感染でかかります。潜伏期間は3〜6日。乳幼児がかかりやすいです。
症状
  手や足、口の中に発疹ができますが、熱はあまりでません。
治療  
  特に治療をしなくても口の中は3〜4日、手足は7〜8日で治ります。飲食が困難な時は、ヨ−グルトやゼリ−など喉ごしがよいものを与え、水分を十分に補給しましょう。また患部を清潔に保つことを心がけましょう。ウイルスは便からも2〜3週間は排泄されるので、おむつ替え、トイレの後はよく手を洗いましょう。
 
 
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