睡眠の種類
睡眠の種類には、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)の2種類があります。
レム睡眠には、脳からの運動の指令を完全に遮断し、筋の緊張をほぐして運動器を休める役割があると考えられています。
ノンレム睡眠には、主に脳を休める役割があると考えられています。
よって、睡眠中には、脳も運動器も両方とも休んでしまうことはなく、片方ずつ休めるようになっています。
睡眠のメカニズム
睡眠を積極的に引き起こすメカニズムが2つあることがわかってきました。
1、 恒常性維持機構
深いノンレム睡眠の間にはホルモン(成長ホルモン、性腺ホルモンなど)が分泌され、子供では身体の成長に、成人では疲労回復や修復機能に大きな役割を果たしています。
2、 体内時計機構
ヒトや動物は、およそ24時間の規則正しい睡眠‐覚醒リズムが認められます。また睡眠と覚醒だけでなく、体温、血圧、脈拍などの自律神経系や内分泌ホルモン系、免疫、代謝系なども体内時計によって約1日のリズムを刻んでいます。
実際には、恒常性維持機構と体内時計機構の2つのメカニズムが密接な相互作用をもちながら、睡眠と覚醒のサイクルを作り出しています。動物やヒトの基本的な状態は睡眠であるといえます。睡眠中には身体を休ませると同時に積極的に疲労を回復させ、また体内時計をしっかり機能させることによって、日々健康を維持し、昼間に活動しやすい状態を作っています。
睡眠剤を服用して『1日8時間』の睡眠時間は誤解!
眠る準備ができてから睡眠剤を服用することで、はじめて睡眠剤は効果的に使え、前向性健忘などの副作用も防ぐことができます。よって睡眠に対する正しい知識が必要になります。以下に睡眠障害対処の12の指針を示します。
| (1) |
睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分 |
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・8時間睡眠にこだわらない |
| (2) |
刺激物を避け、寝る前には自分なりのリラックス法 |
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・就床前4時間のカフェイン摂取、就床前1時間の喫煙は避ける |
| (3) |
眠たくなってから床に就く、就寝時刻にこだわり過ぎない |
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・眠ろうとする意気込みが寝つきを悪くする |
| (4) |
同じ時刻に毎日起床 |
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・早寝早起きでなく、早起きが早寝に通じる |
| (5) |
光の利用でよい睡眠 |
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・夜はあかる過ぎない照明を |
| (6) |
規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣 |
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・朝食は目覚めに重要、夜食はごく軽く |
| (7) |
昼寝をするなら、15時前の20〜30分 |
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・夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響 |
| (8) |
眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに |
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・寝床で長く過ごすと熟眠感が減る |
| (9) |
睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意 |
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・不眠以外の疾患が隠れていることも |
| (10) |
十分眠っても日中の眠気が強いときは専門家に |
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・長時間寝ても日中の眠気で仕事・学業に支障がある場合は専門医に相談 |
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・車の運転に注意 |
| (11) |
睡眠剤代わりの寝酒は不眠の元 |
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・寝酒は中途覚醒の原因につながる |
| (12) |
睡眠剤は医師の指示で正しく使えば安全 |
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・アルコールとの併用をしない |
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『睡眠障害の対応と治療ガイドライン』より抜粋 |
過剰に良い眠りを求めても意味がありません。生活が変われば、多少の睡眠時間が短くても以前の生活リズムに戻すことで総合的な満足度は上がってきます。